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鷹足です。このブログでは、学校でのことやコンピュータ関係のことを書くと思いますが、どうぞよろしくお願いします。

2010年5月19日水曜日

何も変わらないJASRAC

以下に挙げるのはJASRAC固有の問題というわけではないが、著作権に関する問題の多くはJASRACに関わるものでもある。
私的録音補償の使い道はどうなっているのか。本当に適正な配分が出来ているのか。使用料を支払ったコンテンツを録音するにあたって補償金も支払わねばならない事はおかしいのではないか。
著作権の制限について、利用者と権利者の間に意見の相違があることを無視している。すなわち、利用者は、著作物の私的利用における制限を法が積極的に私的利用権を認めているものとして捉える人が多いのに対して、著作権者は取り締まりが難しいから仕方なく除外しているというスタンスである。この違いがある限りフェアユースも私的録音補償金問題も進展はあり得ない。なぜならフェアユースは明らかに、ある条件の下に著作物の利用を積極的に認める規定だからである。だから利用者は制定を望むし、JASRAC等は反対する。また私的録音補償でも同様である。利用者は私的利用を権利だと思うから二重払いに抵抗を覚えるし、著作権者は著作権法の例外をなるべくふさぎたいからコピー毎にお金の徴収をすることを当然だと考える。
JASRACの経営方針にも疑問を覚える。まるで自分一人が著作者の代弁者だというような顔をしていて、まだ法によって保護され著作権による利潤を独占していた公益法人時代の傲りが抜けていない。JASRACが嫌いなクリエイターだっているし、(音楽ではないが)著作権に頼らずビジネスで収益を上げる事例だってある。そうした時代の流れを理解せず、旧来の手法を拡張する程度の改革をしていては、著作権管理はだめになってしまう。それは文化の衰退につながる。
JASRAC固有の問題についていくつか挙げましょう。
まずホームページ。トップページの中央、Topics という部分。著作権法違反による逮捕・有罪判決のニュースが載っている。トップページにこんなもの載せてどうするのか。ようするに一般の利用者を脅しているわけだが、脅されている側としては不愉快きわまりない。著作権者の利益を侵害し音楽の文化の発展を阻害する悪人はインターネット利用者の一部に過ぎないと言うことを忘れているのではないか。第一、JASRACのページを見ていると言うことは何かの申請や著作権の情報を見に来た人であるはずなのに、そういう意識の高い人を脅す意味があるのか。
続いてWebアプリケーション。
「※当サービスをご利用いただく際は、WindowsXP/Vista上の Internet Explorer5.5-7.0をご利用いただきますようお願いします。」J-OPUS ログインページより。
このWebページの利用環境の設定は最低。OSやブラウザをWindows・IEに限定することで、こうしたソフトウェアの自由競争を阻害している。どちらも、少なくともオープンソース陣営の製品などを1つずつ位はサポートすべき。
探せばまだまだたくさんあるでしょうが、そんなもの羅列してもしょうがないので今日はこの辺で。

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