ようこそ。

鷹足です。このブログでは、学校でのことやコンピュータ関係のことを書くと思いますが、どうぞよろしくお願いします。

2011年3月9日水曜日

今日は書評的なものを。「動かしながら理解するCPUの仕組み」

加藤ただし氏著、「動かしながら理解するCPUの仕組み CD-ROM付 パソコンの中心はどうなっているのか」(ブルーバックス,講談社)。
CPUの中で、データはどう動いているのか?という疑問を持ったことがある人は少なくないと思います。この本は、その疑問への簡易的な答えを提供してくれるかもしれません。
CPUは コンピューターの心臓とも言える部品で、(たいていはグラフィックはのぞくものの)演算を一手に引き受けている部分であることは言うまでもないですが、具体的に内部ではどういうふうに計算し、データをやりとりするのかということを正確にいえる人は(ITの仕事の人や学生をのぞけば)少数派かもしれません。この本では、Z80という組み込みシステムに使われるプロセッサーにおける仕組みを解説しています。電子回路とかの層ではなく、データの移動(レジスタ、メモリ、データバス云々)に絞った解説なので、回路とかそういう面からより深く学びたい人は別の本で。さて、この本には小さいCDが付いていて、Z80をターゲットにしたアセンブラとシミュレータが付いてます。つまり、あるコードをアセンブラにかけたらどんな機械語になって、それを実行したらCPUはどうデータを扱うか、というのが見えるようになります。むろん普段のPCに入っているものとは命令の仕様が違いますが、それでも感じはつかめるようになっているので、なかなか楽しめます。
ただ、もう少し長めのサンプルコードがあったらなー。まぁ、載っている実験コードで感触をつかんだらあとは自分で、って所ですかね。
ぼくみたいにアセンブリ言語とかに初めて触る人にとってはいい本だと思うので、ぜひ。

0 件のコメント:

コメントを投稿